▷プロジェクトの概要
重力/Noteの初の試みとしてスタートする〈時代の集め方プロジェクト『へいせい%あじーる』〉。これは、劇場での作品上演を前提としない演劇の在り方を模索していくプロジェクトです。《小さな演劇性の発見》《新たな価値が生じているテクストの蒐集》《様々なレイヤーでの関わり方を許容する参加可能性の追求》といった作業課題をもとに、集まった演劇性・テクスト・人から導き出された表現のカタチを立ち上げていきます。
今回はそのスタートとして、「私にとっての〈ヘイセイ〉」をテーマに、リサーチの報告とそれをもとにしたパフォーマンスをお届けします。フライヤーをデザインした青木祐輔さんは東京育ち、プロジェクト・ディレクターの鹿島は郊外育ち、リサーチ&パフォーマンスを担当するメンバーは皆地方出身者という今回の布陣。ここからどんな〈ヘイセイ〉が描きだされるのか?また観客の皆さんにもリサーチやテクストの蒐集にご協力いただきます。次回は今年の秋を予定。長く続いたこの時代の終わりに向かって、小さな記憶を拾い続けていきます。ぜひお立会いください。
会場 重力/Note事務所
リサーチ&パフォーマンス 稲垣 干城 瀧腰 教寛 平井 光子
プロジェクト・ディレクター 鹿島 将介
宣伝美術 青木 祐輔
主催 重力/Note
【コンセプト・ノート】
「ヘイセイさん、お疲れですね」
トウキョウ郊外の美容室、鋏をシャキシャキ小刻みに、ふと呟かれたこの言葉。
ゲンゴウとして、遠くでずっと続いていくと思っていたコトが、急にイキモノになりました。
ニッポンで、最も細かく記録されテクスト化されてきたヒトが、どうやら疲れているそうな。
死ぬまで降りられないヤクワリがこのクニにはあって、ヘイセイさん死ぬまえに降りられるか言ってみたら、クニのシュショウが苦い顔。タイミングワルイヨ、ソンタクシテヨ⋯⋯
公式の記録では、顔はカツアイ。鋏の音も、呟きも、本音もカツアイ。立派なテクスト、残りますね。
ところで、ほんとうに終わるんでしょうか?2020?オリンピック?それとも地震?まさかーー
私たちが生きた〈ヘイセイ〉の、残しておきたいものを集めたい。
今回ひとまず集めたものを、俳優たちが彼らなりの手触りでお伝えします、ここがスタート。
それが方舟になるのか、タイムカプセルになるのかは知らない。
重力/Noteによる、時代の集め方プロジェクト『へいせい%あじーる』。
あなたの〈ヘイセイ〉を、お待ちしております。
▷プロジェクト・ディレクター 鹿島 将介
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